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月下の棋士(27)

第57回順位戦A級の第8回戦で無敗の佐伯と対局した氷室将介は勝利を収め、優勝への望みをつなぐ。
名人挑戦者を決定する順位戦A級もいよいよ大詰め。
そして迎えた最終戦。
一敗でトップを走る佐伯を二敗で追う将介の対戦相手は、刈田升三。
四者四様の思惑が渦巻く中、今、特別対局室に、4人が集まった!!第57回順位戦A級最終戦もいよいよ終盤。
天空と対局している佐伯は、突然駒を指すのをやめてしまう。
すでに盤上は、だれの目にも天空の勝利確実という局面でのこの行動に、天空をはじめ周囲の者は戸惑う。
一方、己の敗北が頭をかすめた刈田は、思わず目をつむる。
すると目の前に、銀子の姿が浮かんできた。
名人戦挑戦権をかけての第57期A級順位戦は、プレーオフに持ち越された。
佐伯との対戦になるその決戦を翌日に控えた将介。
立原はそんな将介を見て彼は孤独なのではないかと思い、ボウリングに誘い一緒に楽しむ。
だが、それは余計な気遣いだった。
将介は「オレはひとりが辛いなんて思ったことはねえ。
一番辛いのは負けることだ」と告げた。
プレーオフに持ち越された、名人挑戦権をかけての第57期A級順位戦。
将介は、佐伯との対戦中、69手目を指し終えたところで特別対局室を出た。
ただ一人、部屋に残された佐伯は、盤上に将介の真意を探す。
一方、部屋の外で女性記者・立原に会った将介は、勝負の行方を予言する言葉を彼女に残す…。
名人・滝川幸次、挑戦者・氷室将介との間でついに始まった第57期名人戦。
持ち時間無制限、一本勝負にて雌雄を決する特別ルールが採用された対局の序盤、滝川は「95手目、私の5五角で、きみの投了」と発言。
対する将介も「96手目、オレの一手で、てめぇの投了だ」と言い返す。
だが、その裏で将介は滝川の強さをひしひしと感じ、このままでは負けてしまう、と追いつめられていた…。
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